久米靖

2021.08.22

ゴルバチョフ氏のオーラ

みなさん、おはようございます!
Cast Power Next所属の久米靖です。

今日8月22日は、旧ソビエト連邦で発生したクーデターが未遂に終わり、ロシア大統領エリツィン氏が勝利宣言をした日。1991年のことです。

ソビエト連邦を構成する15の共和国の権限を拡大しようとした改革派のミハイル・ゴルバチョフ大統領に対し、副大統領をはじめとする保守派がクーデターを起こしました。

しかし、ボリス・エリツィンロシア共和国大統領を中心とした市民の抵抗により失敗に終わったのです。

ゴルバチョフ氏はソ連最後の最高指導者で、1985年に書記長に就任し、停滞していたソ連の政治経済の抜本的改革を目指してペレストロイカ(改革)とグラスノスチ(情報公開)を断行しました。

外交では東ヨーロッパの民主化革命を支持して冷戦を終結させました。

西側諸国ではとても人気があり、「ゴルビー」の愛称で親しまれていました。
当時多くの日本人も、「ソ連にすごい指導者が現れた」と感じたと思います。

しかし上記8月革命によりソビエト連邦政府自身の求心力が低下し、ついには同年末、「ソ連崩壊」に至ったのです。

このニュースは衝撃的でした。
「まさかソ連が崩壊するなんて!」と、当時大きな驚きを持ってニュースを見ていました。

ゴルバチョフ氏も大統領を辞任し、結果的にソ連時代唯一の大統領となったのです。

 
それから数年後、ボクが沖縄への出張を終え那覇空港で飛行機に乗ろうとしていた時でした。

ボクと同僚がたまたま最後の搭乗客となり、搭乗ゲートから飛行機に向かっていた時、後ろに人の気配を感じて振り向くと、なんとそこには・・・

(うわっ!! ゴルバチョフだ!!)
SPに守られたゴルバチョフ氏が、ボクたちの後から搭乗しようとしていました。

さらに、驚いた顔のボクにニッコリ微笑みかけてくれたのです。
とても優しそうな笑顔だったのですが、同時に最高権力者となった者だけが持つオーラに包まれていました。

なぜゴルバチョフ氏が沖縄にいるのだろうと思ったのですが、沖縄県知事と親交があったようなのです。

もう25年以上も前のことですが、あのほんの一瞬の出来事を今でも鮮烈に覚えています。

現在、ゴルバチョフ氏は90歳。
歴代の最高指導者の中では唯一存命で、かつ最長寿だそうです。

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