久米靖

2021.02.17

撮影現場編① 60年代のガラの良くない人

みなさん、おはようございます! Castl Power Next所属の久米靖です。

先日の投稿で、60年代のヤクザ風の服装に悩んだ話を書きましたが、その撮影がありました。

繁華街の路地裏でのロケ。

うちの事務所からはボク一人だったのですが、他にも数名の方がいました。 みなさんどんな格好なんだろうと思って見たのですが、ヤクザ風なのはボクだけ。

まずADさんが来られて、 「えーっと、久米さん・・・ああ、ガラの悪いヤクザ風の役の方ですね」

「・・・・・」 どうやら最初からボク一人がヤクザ風の男の役として指定されていたようなのです。

次に監督さんと助監督さんが来られて、 「ガラの悪いヤクザの役の人は?」 「あ、この人です。久米さん」と、ADさんが紹介。 「ああ、なるほど。いいね!」(・・・なるほど?・・・いいね?)

撮影前にそれぞれ衣装の着替えとヘアメイク。 ボクは自前の衣装でもいいねと言われたのですが、試しに衣装部さんの用意したものを着てみるとサイズがピッタリだったので、結局そちらになりました。

ヘアメイクは、60年代風のリーゼント。 きちんと整髪して行ったのですが、いったんぐしゃぐしゃにされ、そのあとポマードやらいろいろベタベタつけられ、10分以上かけてセットされました。 (このままで帰りに電車に乗るのイヤだな・・・)

さて、撮影シーンの動きを決める段になり、 助監督さんより動きが指示されました。 「スタートの合図で、この女性、あなたの情婦ね・・・彼女と一緒に店から出てきてください。」

(情婦!?・・・)

「店の外で不良の男女4人が、ビールを飲んでタバコ吸ってダベってるから。あなたが兄貴分で、彼らは子分ね・・・」

(子分!?・・・)

「挨拶してくるから、軽く目配せをして、彼女と腕を組んであっちへね・・・」 現実の自分とは全く縁のない言葉にちょっとドキドキ!

情婦と言われた女性には、思わず「すみません・・・」と謝ってしまいました。

日が暮れて撮影が始まり、テストを数回繰り返して本番。 ヤクザ風の振る舞いもだんだん慣れてくるから不思議です。 彼女役の女性が臆することなく合わせてくれたので、とても助かりました。

写真は横浜中華街の夕景です。

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