宇賀神義人

2019.09.29

完全アウェーの世界

この養成所に所属して、先生の話を聞いて、ボランティアエキストラとして数々の現場に出て感じたことは、俳優の世界は「いつも完全なアウェーの世界」であることです。

会社員の世界は、多少失敗して左遷されたとしても、嫌な部署に飛ばされたり、たとえ周りが自分の考えに合わない人たちだったとしても、成績が悪くて職位や給料が下がったとしても、仕事が無くなることはありません。

しかし俳優の仕事は違います。一回の失敗でも役を交代させられ、仕事をもらえなくなることがあります。だから必死に喰らいついて、そのようなことにならないよう、時間があれば表現力をアップさせたいと思うわけです。

そうは言ってもなかなか思うように行かないことが多いのですが、先生や仲間たちの叱咤激励があってなんとかやっているような気がします。

努力の仕方についても、今は面白可笑しく努力する方が表現力が豊かになって伸びるよ、って教えられたような気がします。

以前、ボランティアエキストラで現場に出た時に、監督やADの方から「俺の指示をそのまま受け止めるな!俺の想いだけ受け止めろ!どう表現するかはお前の考えでやるんだぞ!」と言われたことがあり、当時の俺は「なんでド素人の俺にそんなこと要求してくるんだろう」と思ったこともありましたが、それがきっかけでキャストもエキストラもボランティアエキストラも1つの作品を作る上では同じ仲間、同じ演技者と気づかせて貰えました。俺はギャラの無いボランティアエキストラだけど、そんな俺でも作品にかける意気込みは高いギャラを貰うキャストにも負けてたまるか!と頑張れるようになったのです。

養成所でのレッスンでも、先生が言いたかったのは、様々な表現を身に着けよ!という事だったのかなと、この3ヶ月を振り返って感じたのです。それがきっと将来役立つよと。

10月からはまた違う先生に替わるようですが、更に色々な表現力を身につけて、ひと回りも、ふた周りも成長した自分を、応援してくれている先生や仲間たちに見せたいと思います。

俳優の世界は完全アウェーの世界だけど、ここは仲間たちがいる場所だから、これからも大切にしていきたいと思いました。

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