岩本和敏

2023.12.01

劇団鉄骨ボレロ 第13回公演『13番目の席』

劇団鉄骨ボレロ 13回公演 13番目の席』

 

 

キャストパワーネクスト所属の岩本和敏です。

 

先日、劇団鉄骨ボレロの第13回公演が行われました。

 

この劇団は渡邉晋氏を主宰とした、MIRAI事務所内において結成された劇団で、来年で10周年を迎えます。

私自身は、今回の第13回公演も含めて計4回出演させてもらっており、非常にお世話になっている劇団です。

 

今回この劇団の第13回公演『13番目の席』に出演させていただきました。

公演からだいぶ時間は経ちましたが、感想など書かせていただこうと思います。

 

 

鉄骨ボレロの舞台はコメディの舞台です。

 

私はコメディがとても好きです。

 

理由は、登場人物の言動の元となる『動機』に強く共感できるからです。

 

舞台の面白さは、登場人物のあらゆる言動の『動機』が目で見えるかのように伝わる所ではないでしょうか。

登場人物が皆それぞれにとって正しい『動機』に則って行動する。

それがときにぶつかったり、矛盾したり、変に共鳴したりする。

そしてまた次の展開につながっていく。

 

登場人物は皆、自分の『動機』に則って一生懸命に生きてる。

そんなことが感じられて、おかしく、愛しく、ばかばかしくも思う。

そんな『動機』には、自分自身の実生活の中でも心当たりがあったりする。

すると益々、人生を重く考えている自分もろともばかばかしく思い、笑える。

 

そんな舞台が、観るのも、演じるのも、好きです。

 

鉄骨ボレロの台本は、そんな登場人物の『動機』がしっかりと表現できる台本だと、私は思います。

だから出演させてもらうときには、いつもそこを意識させてもらっています。

 

昨今はショート動画などがメディアとしてどうしても強いです。

短い時間でインパクトを与えて笑わせるには、極端な人物と極端な設定の「ぶっ飛び具合」に依る必要があります。

それも確かに面白いですが、見ている人の人生ごと優しくゆさぶって笑わせてくれるような、あったかい笑いは難しいでしょう。

 

コメディの舞台はシリアスな舞台以上に、そんな心の機微に寄り添ってくれる気がしています。

だから私はコメディがとても好きなんです。

 

 

そんな素晴らしい舞台に出演させていただいたことを、渡邉晋さん、清水大貴さんには、大変感謝しています。

 

もちろん今回も素晴らしい共演者の方々に恵まれ、皆様に本当に感謝しています。

 

特に今回は20代の若い方々が以前より多く、彼らのまさに掛け値なしの頑張りには感動すらしました。

いくつになっても彼らのような物事に対して掛け値なしに取り組む姿勢は、忘れたくありません。

 

 

さて、今回の鉄骨ボレロの公演はオムニバス形式のコント公演でした。

 

コントとはいえ、先ほども書いたように、全ての登場人物に共感できる感情や行動動機がうまくデフォルメされて表現されている、鉄骨ボレロらしい楽しい台本でした。

 

いつも舞台上で考えていることは『この台本の良さを最大限伝える!!』ということです。

そんなことをずっと念じながらやらせてもらっています。

舞台に立たれる方には、共感していただけるかわかりませんが、そんな『伝えるという機能』に徹しているときが、私は物凄く快感です。

コメディの舞台なので、お客様の反応をいただけると快感だ、とおっしゃる演者の方は多いと思います。

私の場合はどうやらそうとも限らないようで、『伝えるという機能』に徹していること自体が非常に快感です。

ある意味で恵まれた考え方なのかもしれないですね。

だからこそ台本に対する信頼って大切で、そこも私は恵まれていると思います。

 

とはいえ、本公演はお客様の反応が全体的に非常に大きくて、笑い声に圧倒されるくらいでした。

これは間違いなくエネルギーをいただきましたし、誇張なく舞台冥利に尽きると言えました。

本番中は必死にやるだけでしたが、公演終了してからは皆様の笑い声を思い出し、数日間はニヤニヤしていました。

本当にありがとうございます。

 

 

今回はオムニバス公演で9つのコントがあり、その全てについて私なりに思い入れがあるのですが、長くなるのでここでは特に印象に残った一つのコントについて感想を書かせてもらいたいと思います。

 

 

それは「椅子取りゲーム」をモチーフにしたコントでした。

これは今までに出演させていただいた舞台とは大きく違っていました。

その違いとは、情報を伝える手段がセリフではなく、圧倒的に動きと表情に依る舞台だったということです。

もちろんセリフはありますが、状況や気持ちの説明が圧倒的に動きと表情に依るところが大きい。

しかも、あの小さな劇場で出演者の全員が激しく動き回るという、稽古中には「これ絶対にできないよ」と思っていたことを事故なく表現できたことは、鉄骨ボレロの皆様の素晴らしい集中力の賜物と思っております。

かなり手前味噌な表現になってしまいましたが、個人的には相当レベルの高いことを皆でやり遂げることができたという感想が、正直なところです。

(文章でなかなか表現できないのが歯痒いですが笑)

このコントで主役をさせていただいたことも本当にありがたいし、アンケートでも本当に多くの方に褒めていただき、今までにない表現がしっかり伝わったのだという嬉しさをしみじみと感じました。

 

手前味噌ついでに()、これだけの表現をやり切れる劇団はそうないと思います。

 

いや、違うかw

もちろんすごい劇団はたくさんあると思いますw

私が知らないだけですごめんなさいw

 

しかし「出会えるか」となると話はまた別、とも思います。

今回も本当に恵まれたご縁をいただきました。

同じ事務所で同じように舞台を志す方にこそ多く見ていただきたい、そんな風に思う劇団であり舞台でした。

 

独善的でともすると自画自賛の感想文を最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました。

ご不快な思いをされた方はごめんなさい。

とにかくいい舞台に出させていただいたという思いを表現したかっただけです。

 

観てくださった方々、晋さん、清水さん、スタッフの方々、共演者の方々、事務所スタッフの方々、ありがとうございました。

 

 

鉄骨ボレロ

13回コント公演

13番目の席』

2023 113()115()

@阿佐ヶ谷アートスペースプロット

 

脚本・演出 渡邉晋

 

[出演]

岩本和敏

大橋滉平

筧飛鳥

川崎政弘

黒塚望

梔紫空紅

秦良輔

松本純樹

山家輝夏

 

渡邉晋(鉄骨ボレロ)

清水大貴(鉄骨ボレロ)

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