久米靖

2021.04.05

『浦島太郎』のスピンオフ作品は抱腹絶倒!

みなさん、おはようございます!
Cast Power Next所属の久米靖です。

先日、スピンオフ作品としてヒットした『バイオニック・ジェミー』の話を投稿しました。
日本でも、『踊る大捜査線』のスピンオフ作品として『交渉人 真下正義』『容疑者 室井慎次』などがありますね。

さて、誰もが知る日本の昔話『浦島太郎』。
実はそのスピンオフ作品が、江戸時代に書かれていました。

『箱入娘面屋人魚(はこいりむすめめんやにんぎょう)』というのですが、この作品の奇抜さがとんでもないのです!(@_@;)

では、簡単にそのストーリーを紹介しましょう。
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浦島太郎は乙姫の愛人だったが、ある時「鯉(こい)」と浮気をしてしまう。
産まれた子供は下半身が魚の女の人魚だった。

浦島太郎は乙姫の父・龍神にバレないようにその子供を海に捨ててしまう。

そんなかわいそうな人魚を拾ったのが、平次という漁師。
美しく成長した人魚は平次に「妻にしてください」と言い、二人は夫婦になる。

平次は人魚を妻として大切にする。
金魚のエサを与えたりしたが、妻は鯉なのでそんなものは食べない。

平次の貧しさを見かねた人魚は、自分が店に雇われて稼ごうとするが、客は「生臭い」と言って逃げてしまう。

人魚を持て余す平次にアドバイスをしたのが、近所の学者。
「人魚をなめると寿命が延びる」というのだ。

さっそく平次は「人魚なめ処」をオープン。
ひとなめ約10万円と高額だったが、店には行列ができ、大繁盛した。

これを見た隣の家の主人は、自分の妻に鯉のぼりを着せて儲けようとするが客は来ず、子供の前で夫婦喧嘩を始める始末。

平次は「なめ料」のおかげで金持ちになった。
しかし平次も女房をしきりになめていたため、だんだん若返ってついには幼児になってしまった。

困った夫婦の前に浦島太郎がやってきて「玉手箱」を開けさせた。

すると煙が立ちのぼり、平次はちょうどよい若さに戻り、なぜか顔までイケメンになった。
さらに人魚も一皮剥けて手足ができ、人間になった。

二人は仲睦まじく暮らしたが、人魚は不老不死。
平次は年をとりそうになると女房をなめて若さを保ち、二人は今も生きているそうだ。

めでたしめでたし。
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どうですか?(^o^)

こんな抱腹絶倒の物語の作者は、山東京伝(さんとうきょうでん)。
江戸時代の有名な浮世絵師です。

この作品は「黄表紙」(洒落や風刺を交えた大人向け読み物)として発行されたもので、当時の江戸では大人気だったそうです。

現代の私たちでも楽しめる名作(迷作)ですよね(*^^*)

※画像は国立国会図書館デジタルコレクション「箱入娘面屋人魚 3巻」より引用した、著作権フリーのものです。

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