都筑雄大
2021.09.23
空の偉大さ、鳥の
空って不思議なものだ。
幼少の頃、大人になれば、背が大きくなれば、手をのばせば、届くと思っていた。鳥のように、自由に羽ばたけると思っていた。
けど、そんなわけはない。大人になると、子供(まえ)より背丈は確実に大きくなっている筈なのに、空がより遠く感じる。自分の悩みや存在は、大空に較べたらちっぽけなものなのだから。「空」に届くわけがない。
まして、空を飛べる筈(わけ)もない。大人になればなるほど、自由になりたい筈なのに、子供(むかし)より何かに対する強い憧れや、夢や希望は薄れていっている。
でも、もし自分の背中に翼があるのなら、仮に目的地がなくとも、空を舞う鳥たちのように自由に羽ばたいていけたらいいのに。自由に羽ばたいていくのに。
何かを求めて羽ばたく夢追い鳥のように
いつか自分も大空へと羽ばたける日がくるといいな。
躍進できるといいな。