後藤綾子

2020.05.02

≪後藤綾子≫13 9月入学ってどうなの

9月入学の案が湧き上がっていますね。

私はかつて教員をしていたのでとても関心があります。

実際誰にどんな負担があるんだろう。

役所は会計年度をどうするのかな。

先生は?特に高校の先生は受験や就職時期に悩むだろうな。

ほかにも高校総体とか甲子園とか。

小学校・中学校はどうだろう。たしかに高校よりは9月入学への移行は難しくなさそうだ。

蝉の声の中新入生になり一瞬で制服が汗だくとか、

感動の卒業式の後に夏のプールにしれっと出てくるとかいう大いなる違和感に目をつぶれば、

そんなに問題はないのかもしれない。とりあえず教科書を多少いじるとか、役所に任せておけばいいことも多い。

では、逆に何のメリットがあるんだろうか。

ない。全くと言っていいほど、思いつかない。

国際化?国際化国際化というけれど、留学だって来るも行くも圧倒的少数であんまり関係なさそうだし

海外のサマースクールに行く子も一部でしょう。

自治体をあげて集団語学留学でもさせるのだろうか?いやいや。

何よりも、半期の長い長い2期制。先生は、子供は大丈夫か?もつのだろうか?

現場の先生、保護者、子供はどう思っているのだろうか?

小中が移行するとして、それは大学や高校に合わせて9入へ引っ張られてるだけのことじゃないだろうか。

これ!というメリットがあれば、誰か教えてください。

 

まぁ、「桜咲いたら一年生♪」とか風の冷たさが緩む頃卒業を実感するなどの感覚を

「9月入学世代」とは共有できないのかも、という淋しさがまず最初にくるから

デメリットを探してしまうのかもしれないけれど。

それにしても、梅雨開けのころの卒業生が歌う卒業ソングって

どんなものだろう。

聴きたいような聴きたくないような…

 

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